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2024.03.13

JAM-DAYに来た「保護猫チロ」のこと。

こんにちは。

名古屋市南区のアンティークショップ「JAM-DAY」です。

当店では最近、「猫アイテム」が増えています。

何故か。

それは私(スタッフ まめ)が、無類の猫狂いだからです!!!

こちらのブログや私のインスタグラムでは度々登場する我が家のにゃんず。

もう、もうもう、可愛すぎます。

我が家のにゃんず三匹です。

全て保護猫です。

もふもふ三匹との生活は大変な面もありますが、それを何倍も上回る幸せが沢山!

家に迎える前は圧倒的犬派だった私ですが、気付けば圧倒的猫派に…(ワンチャンも大好きなままですが、にゃんこの事が大大大好きになってしまった)

(お気付きかと思いますが、今日はもっぱら猫ネタです。アンティークほぼ出てきません 爆)

(でもこの後可愛い子が出てきますんで、お時間あったら最後までお付き合いいただけると嬉しいです!)

さて、そんな猫狂いの私ですが、実は昨年の春、運命の出会いがありました。

場所はここ、JAM-DAYで。

2023年春。外で子猫の鳴き声がよく聞こえてくるようになりました。

名古屋市南区は野良猫が多い地域で、サクラ耳(去勢、避妊手術を受けた外猫)の子もよく目にしますが、それでも毎年どこからか赤ちゃんが誕生しています。

「今年も生まれたか〜」なんて思っていたある日。

当店オーナーJ氏が、店の外に置いてある脚立に挟まってしまって身動きが取れなくなった子猫を発見!&救出したそう。(J氏も動物好きです)

「もう挟まるなよ〜」とその時は見送ったのですが、それが運命の始まりでして…。

それからしばらくした後、店内に異変が。

所々に猫の毛&吐いた跡(商品には被害はありませんので悪しからず)が度々見つかるようになったのです。

それから、前より盛んに子猫の鳴き声も。

「これはもしや」とは思いましたが、まだなんの姿も確認出来ず、確証がないまま時は過ぎ。

季節は移り変わり、夏がやって来ました。

2023年の夏は猛暑続きでゲリラ豪雨も多く、外猫にとっては非常に生き辛い気候でした。

時折聞こえる子猫の鳴き声に、「あの子まだ生きてるんだな」と安心しながら過ごしていましたが、大きな変化が起こりました。

朝、出勤してシャッターを開けると、お店の2階から「ドタドタドタ…ッ!!!」という大きな足音が聞こえるようになったのです。

すぐに「あの子だ!」と思いました。

姿は見えないけれど、それからほぼ毎朝その足音が聞こえていて、「これは閉店後、お店に侵入して寝床にしているな」とすぐにひらめき。

しかし場所はお店。

猫も可愛いけど商品も大事。

当店の2階には割れ物(主にファイヤーキング)が大量に陳列されており、万が一のことを考えるとちょっと心配に。

さらにとある日、お客様がウォータージャグを見るために商品を手に取ったところ、なんとその裏で子猫が寝ていた!とご報告がありました。(すぐ逃げていったそう)(まさかそこまでリラックスしてお店で過ごしてたなんて!しかも真昼間に!泣)

オーナーJ氏の助けた猫は白黒だったそうですが、お客様の目撃談からも同じ柄の猫だと判明し、やはり同じ子が春先からずっと当店周辺で過ごしていることが判明。私も朝お店を開ける時にできる限り音を立てず、静かに侵入し、何度か猫の近くまで忍び寄ってみましたが、ちらっと見えるのはいつも白黒。

やっぱりあの子だ!

これは、まさか、「猫の恩返し」…!?

春先にJ氏が助けた子猫が、JAM-DAYに恩返しに来ていたのです!(たた住み着いてるだけじゃないか!とお思いでしょうが、多分倉庫型の当店に侵入する蜘蛛なんかを食べてくれてたと思うので、恩返しとします)(無理矢理感半端ないけど)

夏の暑さが尋常ではないこと。当店周辺は交通量も多く、事故に遭う可能性が高いこと。子猫一匹で単独行動しており、ママ猫の気配が無かったこと。

諸々考え、決断しました。

「この子を保護する!!!」

そこから【チロ(仮)保護作戦】が開始となりました。

チロ(仮)と名付けた子猫を保護すべく、餌付けから始めました。

ダメージ有りのファイヤーキングを飲水用ボウルにして。

一週間ほど餌付けを続け、毎日ちゃんと食べてくれるようになった頃。

閉店後の店内に、ついに捕獲器を設置。

捕獲器は素人が簡単に手に入れることが難しいため、相談に乗って頂いていた保護活動されている方からお借りしました。

(ちなみにチロ(仮)はこのファイヤーキングがたっぷり陳列された棚の裏の僅かな隙間を全力ダッシュするんです。危険です。涙)

そして結果はいかに…。

上手に入ってくれました〜(涙)

やはりオーナーJ氏が春先に助けた白黒ちゃんでした。

チビチビのガリガリで、懸命に一人で生き抜いてきた感がありました。

でもでも、ほら見てください。

超絶美猫!!だったのです!!

外暮らしの猫たちは、猫白血病や猫エイズ、その他諸々の病気を持っている可能性が高いため、それも覚悟の上での保護でした。どんな子だとしても、保護した以上は最後まで面倒を見る。そう思っていましたが。

なんとチロ(仮)は奇跡的に、病気無し、ノミダニはほんのり居たためすぐ薬で落としてもらい、その他も問題無しだったんです。

この段ボールの中の写真は保護してわずか一週間後のものですが、自分で綺麗に毛繕いして、毛もツヤツヤ。

猫は基本的にお風呂が必要ないのは、自分で毛繕いしてとても綺麗に出来るから。

これだけの条件が揃っていることを思うと、

「これはもしかしたら、里親さんを探したら見つかるかもしれない」

そう思い、思い切って里親募集をしてみました。

(プライベートInstagramアカウントは猫投稿だらけなので、そちらで募集しましたよ)

里親さんが現れるまでに、人馴れさせて、食事もしっかりとり、健康になってもらいたいなと、一生懸命お世話をさせてもらいました。

でもチロ(仮)は本当に素晴らしい子で、人馴れは約三日で完了(笑)

まだ甘えたい時期の子猫だったことが幸いして、「シャー」は3日でなりを潜め、デレデレ猫となりました。

ご飯ももりもり食べてくれて、あっという間に健康的なボディにもなりました。

沢山遊んで…。

お兄にゃんたちに見守られ…。

こんなにもリラックスして、人にも猫にも慣れたチロ(仮)。

そしてついに、運命の日がやって来ました。

そうです、ついに、「里親希望」のご家族が現れたのです!

とても優しく愛情深いご家族の方々で、面会させていただいて、「このご家族の元でなら、チロ(仮)は絶対に幸せになれる」と思えました。

そしてチロ(仮)は新たに、「ずっとのお家」へ…。

お別れの日にはちょっとだけ寂しさから涙も出ましたが、新しい家族の元で、チロ(仮)はチロ(正式名称もチロになったのです)となり、大変可愛がられて過ごしているとのご報告を受け、寂しさよりも嬉しさの方があっという間に勝りましたよ。

こちらは里親さんから送っていただいた、最近のチロの様子。

すっかり大きくなって、楽しそうです。

そんな訳で、2023春〜夏【チロ物語り】これにて【完】です。

今年ももすぐ春。また子猫たちの鳴き声が聞こえてくる季節です。

保護猫活動も様々な形態があり、もちろん賛否両論もあります。

私も沢山勉強して、沢山考えています。

答えは簡単には出てこない問題です。

何より日本は動物愛護後進国。

外猫以外にも、様々な問題を抱えています。

でももし目の前に困っている猫が現れたら、あなたならどうしますか?

そんな風なことを、少しだけ、考えてみませんか?

JAM-DAYに現れたチロを通じて、そんな事を皆様にも投げかけられたらと思い、今回のブログとなりました。

多分過去最長となった今回のブログですが、ここまでお読みいただけたのなら幸いです。

本当に有難うございました。

次回はまた通常の商品紹介のブログに戻ります♪

宜しくお願いします!

スタッフ まめ

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