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2021.12.21
ファイヤーキングっていつ頃の物なの?
こんにちは!JAMDAYです!
当店で「ファースト・ファイヤーキング」をお迎えしていただく機会が増えています。
ファイヤーキングは見た目良し、機能性良しのアイテムですが、そこに少しだけ歴史を加えていただくと、さらに愛着が湧きますよね♪
ファイヤーキングは第二次世界大戦が行われていた最中、1941年に誕生したブランドです。
終戦後のベビーブームで、頑丈で使い勝手が良く、安価で手に入るファイヤーキングはアメリカの食卓の定番アイテムになりました。
ファイヤーキングはバックスタンプ(裏刻印)で大まかな製造年代が分かるようになっていますが、初期の刻印がこちら。
FIRE-KING
OVEN
GLASS
1940年代(設立初期)は、全てブロック体で刻印されているのが目印です。
この後「FIRE-KING」の文字のみ筆記体に変わり、1950年代に突入すると、「GLASS」の文字が「WARE」に変わります。
それがこちら。
さらに、50年代中頃〜60年代初頭にはグローバル展開が始まり、「MADE IN USA」の文字が加わります。
それがこちら。(少し分かりづらいですが、一番下に刻印されています)
その後、60年代にはファイヤーキングブランドの親会社「アンカーホッキング」の社名と会社のロゴマークが加わります。
会社のロゴマークは、アンカー(錨)とHを組み合わせたデザインです。
それがこちら。
(一番上にアーチ状に刻印されているのがアンカーホッキング。その下にロゴマークがあります)
電子レンジが本格的に普及し始めた60年代中頃〜70年代中頃には、「耐熱です」という意味の「OVEN-PROOF」と言う文字も加わります。
最終的には「FIRE-KING」のロゴが消え、会社のロゴもシンプルに。
1986年まで製造が続いた最後の刻印は意外とシンプルですね。
全てのカラー、カタチ、シリーズで、全ての刻印が見られる訳ではありません。
分かりやすい例を上げると、ターコイズブルーのシリーズは1956〜58年の三年間しか製造されていなかったので、「ターコイズカラーで初期刻印(全てブロック体)の物が欲しい!」と探しても、そもそも存在していないのです。
また、「特許出願中」の文字が入っていたり、刻印のないシリーズも。
刻印ミス?わずかに刻印がブレている物もありました。
最上段の「FIRE-KING」のロゴが二重になっているのが分かりますか?
(アメリカンビンテージがお好きな方は、「こういう大雑把な所がアメリカらしくて好き!」と好まれる事が多いです)
このように、第二次世界大戦最中から、1986年まで約40年間製造されていたファイヤーキング。
ベビーブームや家庭用電子レンジの普及など、様々な時代背景と共に全盛期を迎え、製造が終了してからさらに40年近く経った今もなお愛されているブランドの一つです。
お迎えする際はバックスタンプもチェックしてみると面白いですね♪
ちなみに・・・
ファイヤーキングが誕生した1941年は、日本では昭和16年、真珠湾攻撃を開始し太平洋戦争に突入した年です。
製造終了の86年は、日本では昭和61年。
プロ野球では落合博満が三冠王を獲得したり、大相撲では千代の富士が活躍していた時代です。
映画「バック・トゥ・ザ・フューチャー」の公開も86年ですね♪♪
84年生まれの私としては、「生まれた時はまだ製造されていたのか・・・!!」と感慨深いものです。(そう思うと自分がいかにオバサンなのか痛感させられますが・・・)
長くなりましたが、ファイヤーキングと歴史について、簡単ですがご紹介しました。
お手元のファイヤーキングをたまにひっくり返して、その歴史に思いを馳せてみるのも良い時間かと思います。
ここまでお読み下さり有難うございました。
スタッフ まめ